まとめ買いの罠|お金が貯まる賢い主婦(夫)の考え方

節約成功

なまじ家計簿などを付け始めると、買い置きの為の消費がしにくいなんてことはないでしょうか。

これは今月の為の消費と、将来の為の消費を混同してしまいがちだからです。

一方で、既に支出済みの貯蔵品ストックは、お金が掛からないような気がして、使うのにちょっと気が大きくなるなんてことはありませんか。

いつの段階で支出が行われていたとしても同じお金はお金です。正しい感覚を身に付けましょう。

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正しい家計の考え方

節約の為の知恵はちまたあふれています。

まとめ買いの罠

よく知られた節約方法の一つに、小口買いを大量購入に切り替えることで単価を下げることが挙げられます。

ビールの箱買い

具体例として、晩酌のビールを毎夜、仕事帰りにコンビニエンスストアで購入していたのを、休日にディスカウントストアなどでまとめて箱買いすることで単価を下げるというものです。

ところが、実際にやってみるとかえってお金が減るなんてことが普通に起こります。

それと云うのもこれまでは当日に飲む分だけを買っていた、つまりもっと飲みたくても次が無かったところが、まとめ買いした結果、家にはいつも在庫があるのです。飲んで気が大きくなり、次の1本を余分に空けてしまう。

旦那が飲兵衛だとして、奥様は私が管理するから大丈夫だなどと思っていても、鬼の居ぬ間の洗濯ではありませんが、旦那様は盗み酒をするかもしれない。この辺は家庭にもよるでしょうけれども、現実がどう推移するのかをしっかりと見ていく必要があります。

机上の話だけでは無く、実際に機能しているかどうかを見極めることが、お金を貯めるための第一歩ということです。

特売の大きなパックの肉

まとめ買いの罠と云うのは、ビールに限りません。

例えば、数回に分けて利用する目的で、一度では使い切れない大きなパックで肉を購入したといたしましょう。その際に、きちんと1回の使用量ごとに小分けして、冷凍庫に入れておくならば問題はありません。

ところが、帰宅したら面倒になり、そのままの大きなパックで冷凍庫に放り込んでしまえば、解凍が必要な場合、全てを一緒に解凍しなければならなくなります。

そうなると折角の単価を安く購入した肉を、一度に全て消費することになり、少しも倹約にならない、2回、3回に分けての倹約を念頭に置いての購入なら、却って高く付いてしまうという結果になります。

当たり前の話ですが、単に単価を安く買えば良いわけでは無いということに気付くでしょう。

購入したら消費するところまでを一連で考えなければならないというわけです。

特段に難しいことではなく、単に購入当初に意図したことを最後まで貫けばよいだけのことです。

予算管理と現金収支

予算管理と現金収支というと少し難しい話に入るような印象を受けるかもしれません。

今回は簿記会計の基本的な考え方を、複雑にならないよう簿記会計の用語を使わないでお話しようと思います。

逆に、簿記会計の知識のある方には、当たり前過ぎて面白みに欠ける嫌いが有るかもしれません。

袋分け管理法の盲点

使途ごとにお金を袋に分ける管理方法があるようですが、必ずしも最良の方法とは言えません。※

※ 当月予算を使途別に袋分けするやり方を念頭に置いています。

それは、月々の予算と現金収支は必ずしも一致しないからです。

どういうことか具体的にお話しましょう。

特売の醤油

例えば、醤油の売り出しがあるとします。1家族様3本までと制限されているとしましょう。

あなたの家庭では一月で3本の醤油を使い切ってしまうことは考えられません。袋分けで現金収支を元にお金を管理していると、醤油はその月に必要な分だけ購入するのが合理的です。仮に3本買うと、今月だけ余分にお金を使った様な気分になります。

今月に浪費した気分を味わいたくない為、買うのは1本にしておこうと思うかもしれません。そうだとすれば、仮に醤油の同等の売り出しが、3ヶ月から6ヶ月に1度行われるのが常だとしたら、その売り出し価格で醤油を購入することはできなくなってしまいます。

当月の為の支出と将来の為の支出

これは来月以降の為の支出、つまり将来の為の支出と今月の支出と区別していないことから起こります。そして袋分け管理の弱点はここにあります。

将来の為に、適価で購入できる機会を逃すのは、節約を考えるのであれば、勿体無いことではないでしょうか。

だからと云って、将来の為にと際限なくお金を使ってしまうのも考えものです。

従って、将来の為に使うお金の上限を予め設けておくことが必要です。

具体的にお話しましょう。

例えば月々の生活費を7万円で考えたいとしましょう。その場合、現金は先ず7万円に加え3万円を用意して、計10万円を手許に置きます。この3万円が将来の為に使うお金の上限です。

今月の為の消費分は7万円から、来月以降の為の支出、将来の為の支出は、3万円から支払います。

先程の醤油の例で言えば、3本購入したとして、1本が今月分、2本が来月以降分なら、1本分は7万円から、2本は3万円から支払うイメージです。

過去、つまり先月以前に今月以降の為に味噌を購入してあったとします。この味噌を使う場合には、味噌の購入に掛かった金額分を3万円の方に戻します。

つまり、今月消費するのはあくまでも7万円まで、過去に購入した味噌など貯蔵品ストックを使う場合は、その分お金を払ったと考えるということです。

こうすることで、現金収支にとらわれず、月々の予算で生活することが可能になります。

何故、このようなまどろっこしい考え方が必要なのでしょうか。

理由は簡単です。来月以降の為に購入するものを今月の支出扱いにすると、予算内でやりくりするのが難しくなります。そして、折角の特売など割安に購入できる機会を逃してしまう原因になります。

一方で、過去に購入したものにお金が掛かっている感覚を持たないと、無駄遣いしてしまう傾向が生まれるでしょう。改めて購入するのにはお金が掛かるわけですから、再度購入しての使用は、先に延ばせるに越したことは無いのです。

大切なことは、いつ支払いがあったとしても、或いは、支払いがあろうとも、今月の為の支出は今月の予算枠に収めるということです。

もっと知りたいあなたの為に

紹介したのは家計ですが、会社なら、10万円は、資本金です。

醤油や味噌などは、当期(今月)に使ってしまえば費用ですが、当期(今月)に消費しない貯蔵品は、資産です。

現金という資産が、醤油や味噌などの資産に変わり、翌月以降に持ち越されるのです。

前月以前に購入した醤油や味噌が使われることで、資産(貯蔵品)は費用となります。

月々管理したい7万円の枠は、費用の総額ということです。

一方、支出を縛るのは、資本金の10万円です。※

※ 上の説明では、3万円を将来の為に使うお金の上限のように受け取られる表現になっていますが、正確には当月費用を抑えられれば、7万円から捻出することも可能です。一方で、逆に3万円から当月費用に回すことは避けなければなりません。

会社なら、借入で支出の総枠を増やすこともありますが、あくまでも目的を持って行うことです。

家計での節約を目的としたやりくりでは、新たな借入を考える必要はありませんから、現金収支はあくまでも当初の10万円以内で行うことになります。