このように2回に亘りご紹介してきたラーメン店についてのお話です。
雇用確保のためのインセンティブプランの他にも、店舗がうまく経営できるような仕組みがあります。
かの月商1千万円ラーメン店の勝利の方程式!?
かの月商1千万円のラーメン店には、もちろん ¶ 勝利の方程式 があります。
経営そのものが勝利の方程式で構成されているのですが、店舗展開の中にも ¶ 勝利の方程式 はあります。経営全体の方程式の変数が、おのおの勝利の方程式によって構成されいるのです。
この場合、方程式というよりは、関数といった方が適当な表現になるでしょうか。経営という関数の変数が別の関数によって導き出された解になっているのです。
反って解り難いでしょうか。
良くできた小さな仕組みからなる有機体
全体の仕組みとして、とても良くできていて、それはたくさんの小さな仕組みが有機的に結びついたものであるということです。
ここでは店舗展開について、お話しましょう。
店舗展開
立地条件
まず、店舗候補地を入念に確認します。場所、その土地で、どのような位置づけになっている道路に面している※のか、広さなどなど。
※ 中央分離帯の有る大きな道路ならば、Uターンできる切れ目があるところや交差点近くなどということです。
店舗の設計では、費用面を考え、既存の建物の改築、十分な駐車場を確保し、客席、厨房、倉庫、休憩室、トイレなどなど必要なものを作ります。
レイアウト
そして特に重要だと思われることは、客席と厨房のレイアウトをどの店舗も同じようにしていることです。他店舗と左右対称であることもあるのですが、基本はカウンター席、2人から4人用の小さめの席、大きな席に番号が付いており、どの店も共通です。
これは従業員が応援や人事異動で他店舗に行った場合でも、即戦力としてフルに力を発揮できます。
スタイル
新たに出店するときには、必ず同じスタイルの店舗を増やして行きます。敢えて未知のスタイルには挑まないのです。立地、規模など諸条件を、可能な限り近いものにして、新規店舗を設けます。不要なリスクは取らなくて良いからです。
待合室
もう一つ重要なことがあります。それは待合室を設けていることです。外で待っても寒くないようにエアコンが付いています。
行列のできない繁盛店
行列のできるラーメン店、繁盛店であること、行列ができることは誇らしいことなのかもしれませんが、順番待ちはあっても、物理的な行列をつくることはないのです。順番待ち対応にも担当を設け、きちんと対応しています。
顧客目線
これらは店舗設計から顧客目線が貫かれているということだと言えると思います。もちろん従業員教育も顧客目線です。(¶ 人材確保の秘密|月商1千万円超えのラーメン店)
初めにたくさんの小さい仕組みが有機的に結びついたとお伝えしたのは、この辺に現れています。
インフラからサービス提供までが、一貫して顧客目線に貫かれており、それは労務管理などにも現れています。