一年前のメールについて何故、今なのか、と思われるかもしれません。それは同ブログが消滅していたからです。
メールを受信した直後に、同ブログについて考察しました。結論は、「同ブログの構想は破綻している」というものでした。仮説の実証を見たいと思い、折に触れて、といってもあまり熱心だったわけではありませんが、経過観察しておりました。
果たして、現実に同ブログの消滅を見ることとなり、仮説は実証されたのです。
不可解なブログ
この度、経営者のための情報サイト「○○○○」http://○○○○.○○○
を開設する事になり、是非、福永様へブロガーとしてご参加頂きたく、ご連絡をさせて頂きました。
ここまでは特段変わったところは有りません。これにブログ内容の説明が続き、以下の文面になります。
ブロガーとして行って頂きたい事はたった1つです。
「今まで通りブログを書いて頂く事」
弊社担当者が記事を拝読させていただき、テーマに合った記事を「○○○○」へ掲載させて頂きます。また、費用は一切発生致しません。
その為、ブロガーとしてご登録頂ければ、その他にして頂く事は何もありません。いつも通り記事を書いているだけで、アクセス数も増え、ブログの宣伝効果に繋がり、本業への効果としても微力ながらご協力できるかと思います。
是非、一度ご検討頂けますでしょうか。
※ 原文は、メールで届いているため、体裁を整える為に適宜改行を省いています。またブログ名やURLは伏せています。
不可解な申し出
このメールの言わんとしていることは、当ブログ「経営について考える」の記事を借用掲載したいから登録しろ、借用のためにお金は取りませんということだからです。
書き下ろし記事が欲しい気持ちは分らんでもないが・・・
同ブログは、立ち上げから間もない状態で記事数も
自ブログを以って良質なコンテンツをとは表現しませんが、少なくとも書き下ろし記事は、誰しもが喉から手が出るほど欲しいところです。
実際のところウェブログ(weblog)やウェブサイト(website)で収益化(
破綻していたブログ運営の構想
同ブログの構想が破綻していると考えた理由は、二つあります。一つは良質なブロガーは集まらない。もう一つは、SEO※的に考えてアクセスの集まるサイトになり得ないということです。※ SEO(エスイーオー:Search Engine Optimization) 検索エンジン最適化、要するに検索エンジンからのトラフィック、アクセス流入を増やすための施策一般のこと。
ブロガーは集まらない
ブロガーが集まらない理由は、運営している自ブログから同ブログに記事が転載されるメリットが全く無いからです。掲載後しばらくすれば、検索エンジンには、いずれ同ブログ記事、或いは自ブログ記事のいずれかが、コピー記事と看做されることでしょう。コピー記事つまり
ブロガーにとっての魅力
ブロガーにとって魅力的な
実際は、登録ブロガーは少ないながらも増えたようですが、初めに記事が掲載された後は、殆ど追加掲載されていないようです。
想像の域を出ませんが、登録ブロガーは身内、つまり同ブログ創設者の縁故のものではないかと読んでいます。そうでないとすれば、SEOリテラシに著しく欠けるブロガーということになるのではないでしょうか。
トラフィックも増えない
アクセスの集まるサイトになり得ないということについても既に少し触れました。
他のブロガーの記事を幾つか拝見したところ、私への申し出と同様に、記事が転載され、オリジナル記事にリンクされておりました。ブログを基本的にブロガーのブログからの転載で構想していれば、オリジナルコンテンツは皆無、仮に幾つか用意したとしても、転載コンテンツの割合からしたら相対的に僅少ということになります。
オリジナルコンテンツに乏しいブログ、幾つものブログからの転載コンテンツからなるブログであることを考えれば、転載元のブログより検索エンジンが評価するとは考えにくい。そう考えれば、検索エンジン以外からの集客の仕組みが不可欠だということです。例えばSNSやリスティングやクロスリコメンドなどの広告です。
集客の仕組み
検索エンジン以外の集客の仕組みを用意する必要があるということであれば、そもそも同ブログの構想者としては本末転倒でしょう。恐らくは、ブロガーの記事を種に、集客しよう、トラフィックを得ようと考えていたに違いありません。
ブログの目的
ブログ運営の目的が、収益化(自社の知名度向上を目指す宣伝広告など
しかしながら、その為の方策と考えたとしても、同ブログの運営構想は、回りくどいと言えるでしょう。
やはりブログ主催者は、収益化(
承認欲求
今回紹介したメールでのブログ参加の誘いは、ブログを立ち上げて間もない時期だとすれば、ブロガーとしての承認欲求に付け込まれて、うっかりと乗ってしまいそうな話ではないでしょうか。
実際のところ、笑い話のつもりで知人に話したところ、乗ってみる手はあるとの返答がありました。本記事でお話しした通り、乗ってみる話では無いのですが。
うっかり誘いに乗ると、とんだ
アイキャッチ画像の女性と本編の内容とは、一切関係がありません。