成長の鍵は、素直であることとしばしば指摘されます。
ところがいざ実践しようとすると、素直になるとはどういうことなのか分からないのではないでしょうか。
素直になるとはどういうことなのか、具体例をご紹介しましょう。
簡単では無い素直
素直な人は伸びるとよく言われると思います。
ここで云う素直とはどのような意味なのでしょうか。
或るきっかけで意味が分かりました。
素直の意味
元和食職人さんから聞いた話がそれです。
洗い場で、作業をしていたときのことだといいます。
親方から、調理台を挟んで洗い場の反対側にあるコンロで沸かしている鍋の沸騰の音を聞けと言われたそうです。
修行中だった、元職人さんは、
そんなことできるわきゃね~よ!
と思ったんだそうです。
私もそうだろうなと想像しました。
ここで敢えて聞いてみました。
「それでどうしました?」
実現した不可能
すると
そりゃぁ、聞き耳を立てたよ。そうしなきゃ出来るようにならないじゃん!
これには驚きました。
出来るわけないと思っていながら、言われたことを実現しようとしていたのです。
しばらくして、なんとなく聞こえる気がして行ってみると、「親方にまだ早い!」って言われるんだよね。
でもね、段々と分かるようになってきて、最後には聞こえるようになった。
こう言うのです。
もし自分が同じように鍋の沸騰の音を聞くように言われることを想像してみました。
出来るわけない。
自分ならば、そう結論付けて、
頭でっかちが乗り越える方法
しかしながら、このような考え方だと、自分自身の想像力を超えた方法、能力、技術などは身につけられなくなってしまいます。自分自身で、成長の可能性を閉ざしてしまうことになるのです。
これを乗り越えるための方策があります。
尊敬できる師
それは、尊敬できる師を見つけることです。
この人が言うんだからやってみようと思えるような師を見つけ、その教えに従うことで、この成長の前に立ちはだかる壁を乗り越えることができます。
自分で考えることはとても大切なのですが、何かを習得するためには、自分の経験、知識を超えた