仕事を中心に物事を考えましょう

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仕事を中心に置くということ

仕事を中心にして物事を考えましょう。

仕事を中心といっても、仕事を人生の中心に置こうということではありません。公私をきちんと区別した上での仕事に従事している時の心構えを説いています。

言い訳は要らない

仕事を中心に置いて居ない卑近な例を挙げます。上司に業務上で何か間違いの指摘を受けたとします。部下がもっぱら言い訳を始めたとしましょう。これは仕事が中心に置かれていないことになります。

上司の指摘にどう応えるのが仕事を中心に置いていることかと云えば、誤りを認め、間違いを正すことです。そして必要に応じて謝罪します。

あなたを責めているわけでは無い。

私がしばしば用いる表現です。

自信がないのか、いつも非難されていると感じ、言い訳ばかりするのを見かけます。単に良い形で業務を進めたいだけなのに、指摘された本人は、非難されたと受け取ってしまうのです。

勿論、誤りが頻発すれば問題ですが、誤りの頻発以上に、言い訳は上司に鬱陶うっとうしく感じさせます。

まともな上司ならば、最大の関心事は、業務の円滑な遂行です。ですから、必要なのは、先ずは業務上の対応です。そして誤りが確かであれば、謝罪です。

業務上の対応と謝罪を済ませた上で、伝えるべきと感じられる理由があるのなら伝えても良いでしょう。起こる必然性のある誤りであれば、抜本的な対策を提案、或いは、お願いしても良いでしょう。

個人攻撃はしない

逆もまた然りです。上司は部下に注意はしても、非難など攻撃してはなりません。必要なのは先程と同様に、先ずは誤りに対する対応です。あくまでも業務遂行を旨とすべきです。

そして、どうすれば業務が円滑に進むのかを考えて仕事をすれば、軋轢あつれきは生まれ難くなります。問題が起こるとすれば、どうして起こるのか、解決できる手立てはないか、が皆の関心事になるだろうからです。

チームプレイとは、チームの使命ミッションを共有し、一丸いちがんとなって取り組むことです。チームプレイの必要性は、組織運営に共通するものであって、スポーツだけに留まるものではないのです。

組織全体の成果の最大化という価値観ミッションを共有することです。

管理者の役割

管理者の役割は、各々が最適と考え、業務遂行に勤しんだ際の交通整理です。

個々のメンバーの判断が、必ずしも皆、正しい訳では無いでしょう。そして、或るメンバーにとって好ましい選択肢が、他の或るメンバーの成果を阻害してしまうこともあるでしょう。

業務全体を見通し、よく観察して、組織全体として最も望ましい成果が上がるよう洞察し、メンバーにその為の行動を促すのが管理者の役割です。

言われて見ると当たり前に思われることでも、意外と見落とされがちな観点です。

考えて仕事に取り組む

一度ひとたび、仕事を中心に置いて物事を考える習慣がつけば、判断ミスは起こるかもしれませんが、判断できないという状況はかなり少なくなるでしょう。

仕事を中心に置いても判断できない状況とは、選択肢が複数考えられる場合や優先順位の判断がつかない場合です。

この場合こそ、上司に判断を仰ぐ場面です。一担当者では判断がつかない場合でも、組織全体から見た判断がつく場合がある為です。

一方で、上司にも判断がつかない場合もあるでしょう。その場合はあなたに判断が一任される場合があるかもしれません。その場合は、仮に判断を誤る可能性があるとしてもその時点では、あなたが判断することが最善であると上司が判断したいうことです。

この場合、きちんと上司に判断を仰いでいるのですから、独断のそしりを受けることもありません。責任はあなたに一任した上司にあるわけです。あなたは常日頃のように担当としての責任を負うだけで済みます。

現実の世界

話は分かるけれども現実には組織メンバーは様々だし、上司も理想通りには行かないよ。

こんな声が聞こえてきそうです。

では言い訳ばかりする部下や同僚を持った場合や個人攻撃に余念のない上司を持った場合にどうするのか。

仕事を中心に置いて物事を考える。これに尽きますし、これしかできることは無いのです。

仕事を中心に置いて物事を捉えれば、言い方が気に入らないとか、言われたのがしゃくさわるとか云ったことは二の次となります。思考の中心が、先ず仕事を円滑に進め、成果を最大限上げるにはどうすれば良いかを考えることになるからです。

感情に支配されるならば、未だあなたは仕事を中心に置いているとは言えないでしょう。

自己防衛手段

置かれた環境に関わらず、筋論すじろんからぶれないことが最強の自己防衛手段です。筋論からぶれないならば、中傷されることはあったとしても、非難されることはないでしょうし、批判されることがあったとしても当たらないでしょう。

染まってはいけない

過去記事 ¶ 転職の勧め|劣悪な職場環境は気付かぬうちにあなたを蝕むでも触れたように、

劣悪な仕事習慣に蝕まれてしまえば、その方が楽に感じる一方で、その時は既にあなた自身が使いものにならなくなっています。

ですから、あなた自身を劣化させない努力、つまり仕事に対する姿勢、価値観、意欲を維持すべく努めなければなりません。

あなたが健全に仕事に取り組めているかどうかの試金石バロメーターは、仕事を中心に置けているかどうかです。

あなたにある選択肢は2つ。職場に働きかけて現況を変えて行く。若しくは職場を見切って転職することです。

警戒すべきはあなた自身の劣化です。